読み物

2020/04/14 01:32

2020年、はじめの一歩

農園主です。2020年、37歳でサラリーマン生活を終え、夫婦がそれぞれに生まれ育った千葉県松戸市と、長野県木島平村の畑を活かし農業をはじめました。はじめたといっても、本当に「はじめた」ばかりの新米です。「農家です」と一端に言えるまでに何年要するか、長い道のりになりそうです。


私は、大学では救急救命を学び、卒業後の6年間は音楽を学び、前職でマネジメントとマーケティングを学びました。そして農業が加わり、周囲には予測できない行動を起こす人間として知られています…!

妻は、元女子スキージャンプ選手という、威力抜群の経歴の持ち主で、空が飛べます(笑) まだ2人の息子に手がかかるので出番が少ないですが、亀吉農園になくてはならないユニークな登場人物です!どこかで紹介させていただきます。


農の豊かさ。

これまでの農との関わりについて少し。元々、10代の頃から農業全般に興味があり、20代の頃には枝豆農家さんで農業ボランティアをしていました。30代では結婚、子どもが生まれたことをきっかけに近所の農家さんをお手伝いしながら、間借りの自家菜園をスタートしました。


自分の作ったやさいで息子たちを育てる!という思いで始めた菜園でしたが、

長男は5歳、次男も1歳2か月を迎え、ひとつの念願は叶いつつあります。


振り返ればこの経験がターニングポイントでした。子どもたちがモリモリ食べる様子や、喜んでもらえる満足感は、言葉では言い表しようがない、まさに豊かな体験でした。農業を生業にしたいと思ったのは、誰かの日常を支えられる人になりたかったからです。元来、身近な人に喜んでもらうことや、驚かせることに生きがいを感じる性格なので、慣例に倣うのではなく、新参者にしかできないような新しい形で、生活者の方々とダイレクトにつながる農業者になろうと決めました。今年のキャベツはいまいちだね、とか、今年の大根は甘いね、だとか、スナップエンドウはまだ?とか、バターナッツカボチャ作って!とか、何でも言ってください。定期的に農園カフェを開催して美味しい食べ方をお伝えさせていただいたりする予定です。そういった身近な生産者でありたいと思っています。

亀吉農園のやさいについて

わたしたちのやさいは農薬と化学肥料を使用しませんが、特定の〇〇農法などの栽培方法、思想も謳いません。大切にするのは「分からない物は使わない」こと、「安心でおいしい」こと、この2つを基準として、やさい作りをしています。

農薬については、万が一使用することがあるとしたら、いつどのタイミングで消毒しましたと、正直にお伝えすると思います。地力ができるまでは虫食いとの戦いですね。

化学肥料も使用しません。野菜をものすごいスピードで大きくしてくれますが、大きくしたいのではなく美味しくしたいので使いません。

品種については、形や大きさが揃うように改良された流通用の品種よりは、流通には不向きだけど味は良質な固定種・在来種と呼ばれる品種を中心に、馴染みのあるやさいまで年間50~100種類を目指しています。

おわりに

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。ここで私たちのことを偶然知っていただいた方も何かのご縁だと思います。皆様にとって生活の一部として無くてはならない農園になれるよう成長していきます。亀吉農園の今後を見守っていただき、どうぞよろしくお願いします。

2020年4月現在、新型コロナウィルスによる戦後最大の経済危機とオリンピックの延期というまさに世の中が底に沈み、日常を失ったような日々です。好きな時に好きなだけ美味しいやさいが食べれる日常が一日も早く戻ることを願って、今日も畑を耕しています。

農園主